俺が、初めて水嶋に出会ったのは忘れもしない・・・小4の時だった。


クラス替えで初めて同じクラスになった。


俺は、ヒロとだるいなぁ~って言いながら、教室に入って行った。


そこで、目を奪われたんだ。

そこから、目が離せなかった。


そこにはお前しかいないみたいに・・・。


周りなんて何も見えなかった・・・。


たぶん、一目惚れだったと思う。


いや、それ以上の何かがあった。

それが、何なのかよく分からねぇけど。


水嶋は、可愛くて大人しい、そして真面目な奴。

そんな印象だった。


そんな水嶋とは反対に、俺はどうしようもない奴だった。


俺は真面目に授業に出たことなんてない不良だった・・・。


俺は、すぐに水嶋のことを好きになったことに気付いた。

だけど、誰にも言えなかった。


こんな俺が、水嶋みたいな真面目な奴、好きになっても仕方ないと思ったし。

第一、全然不釣合いだった。


好きだったけど、どうしようもなかった。