「……あ!」

BLACKの色を光らせる一台の車が、その女目がけて発進してきた

ノジは女にREDをまき、さらにBLACKをまいた車に女を跳ねさせようとしているらしい。

状況的にみて、BLACKを取る時間はもう無い。

もう、間に合わねぇ。

俺もその女に突進する形でスピードを早め、
自分の背中に生えている、羽を何枚かむしり取った

「…っいってぇー!」

ぶちっといい音がして
背中に激痛が走る

少し涙目になりながらも
女に向かっていき、

間一髪、女と車の間に入りこんだ


そして

むしり取った羽に息を吹き掛けて、女の頭に降らせた。