夢見る島

興奮して尚も読み上げようとする僕を
あかりが止めた。

「もういいわ、ありがとう・・トゥエル
 ブ・モンキーズは、バラバラにされた
 私の心の12個の破片だったんだけど、
 あなたが各階に配置することで、逆に
 心は統一されたの。

 真音、本当に覚えてないのね」

納得したようにうなずくあかりを見て
いるうちに、僕にも何か思い出されて
くるような気がした。

砂時計や白い塔のイメージが脳裏に浮か
び上がってくる。しかしそれも、朝起き
たときに夢の内容をすぐ忘れてしまうの
に似て、瞬く間にぼやけてしまった。

困惑しきった僕の両手を、あかりは彼女
の両手でそっと包んで、ニッコリして、
こう言った。

「真音、ありがとう! あなたは忘れて
 も、私はこの恩を忘れないからね!」


  最終話シロネコバージョン・完