しかし、舜はあたしをいたぶることをやめてくれない。 「舜、やだよっ! お願い、もうやめて。 なんでも言うこと聞くから!!」 あたしが半泣きで懇願すると、舜はやっと手を止めてくれた。 「なんでも?」 低い声で舜が聞いてきた。 あたしはほっとして、ウンウンと何度も頷いた。 「うん、なんでも」 すると、舜は少し思案してから言った。 「じゃあ、今夜付き合え」 「今夜?」 あたしが聞き返すと、舜はあたしの目を覗き込むようにして言った。 「今日は残業しないであがれ。 俺もそうするから」