つまずきそうになりながら、引っぱられるままに踊り場に出た。

重い扉を閉めると、舜はいきなりキスしてきた。

噛み付くような勢いで口内を蹂躙され、さらに舜はあたしの胸をわしづかみにした。

驚いて舜を押し返し、かろうじて唇だけ引きはがした。


「舜、いやっ、やめて!」


しかし舜はあたしの言うことなど聞かず、首筋に顔を埋めて舌を這わせ、スカートに手をかけてきた。


「やだっ、本当にやめて、会社なんだよ!」


それでも舜は一言も発しなかった。

そんな舜がだんだん怖くなってきて、あたしは舜から逃れようと必死にもがいた。


「ねぇ、舜、本当にやめて!
この間のことは謝るから!!」