イケメン☆パーティー


あたしが立ち尽くしていると――


「よ、かりん!
おめでとっ」

後ろからポンッと肩をたたかれた。

「舜!?」

あたしは隣に立った舜を見上げた。


「水野さんに、かりんのお祝いするから来ないかって誘われてさ。
おっ、あっちにいるじゃん!
お疲れ様です!」


あたしは舜のあとからしぶしぶついていき、水野さん、美沙子さんと合流した。


「あら、一緒に来たの?
しばらくぶり」

美沙子さんがにこやかに声を掛けてきた。

美沙子さんの笑顔に曇りはない。

あたしは、気持ちを切り替えることにした。

皆、あたしのために集まってくれたんだ。

ありがたいことだよね。

がっかりなんてしてないで、喜ばなくちゃ。

告白はまた次の機会にすることにしよう。