あたしがごまかそうとした言葉にも、本郷部長はいちいち反応した。
「おお、そうだろ、そうだろ。
もてそうだもんなあ。
それにしても……」
そこでいったん言葉を止めた本郷部長は、あたしの顔、胸、足、と全身を舐めるように見てきた。
「21歳には見えないよなあ、制服着ればまだまだ女子高生で通るんじゃないか?
んん?」
いやらしい顔で覗き込まれ、あたしは「いえ…」と乾いた笑いで返した。
うー、この人、ホントやだぁ。
そんな目で見ないでよ、セクハラ親父!
「こんな可愛いのに彼氏がいないなんて、信じられないよなあ」
同意を求められた大前さんは如才なく「そうですねえ」なんて返している。
それに機嫌をよくした本郷部長はまたあたしの体をじろじろ見ながら言った。
「かりんちゃんも、学生時代には援交とかしちゃってたの?
そうだなあ、君なら10万でもいいかなぁ。
結構稼いでたりしたんじゃないの?」
これには追従笑いしてた大前さんもかなり顔を引きつらせていた。


