よかった。
信じてくれたみたい。
あたしはほっとして、笑顔で続けた。
「これからは、もうだめだったことばかりにとらわれないで、次に向けて笑顔で頑張りますね」
水野さんも微笑んで応援してくれた。
「うん、そうだね。
まだかりんちゃんのチャレンジは始まったばかりなんだから、落ち込んでないで頑張れ。
もし憂さ晴らししたかったら、いつでも付き合うしさ」
「はい、ありがとうございます」
「よし、飲もう!」
「はい!」
その日、最後まであたしは、先輩に励まされて笑顔とやる気を取り戻した後輩を演じた。
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