あたしは、なかば水野さんに引きずられるようにして、会社のビルを出た。
どうしよう……
あたしは頭を抱えながら、水野さんに腕を引かれるままに会社近くのダイニングバーに入っていった。
お互いにカクテルを頼んだところで、水野さんが聞いてきた。
「そういえば、かりんちゃん。
応募したマンガ、2月1日が結果発表って言ってたよね。
結果はどうだった?」
あ、前に話したこと、覚えててくれたんだ。
「あ、あれ、落ちちゃいました」
「そっか、残念だったね」
「はい……」
「…………」
うー、会話が続かない。
気まずいよお。


