あ、でも……

水野さん、あのとき、誰かを呼んでた?

もしかして、彼女?


『みーこ』って言ってたような……

みーこ、みーこ……、美沙子?

まさか。

でも……


あたしはなんだか胸が締め付けられるような気持ちになって、身を縮めて丸くなった。

ベッドに残る水野さんのぬくもりを感じながら、あたしは目を閉じた。


いつかの舜の質問が頭に蘇る。


『ほかに好きなやつがいるのか?』
『それって、水野?』


あたし、水野さんのこと……