イケメン☆パーティー


プルルルルルルル……


突然鳴りだしたケータイに、あたしは飛び上がった。

しかし、水野さんはびくともせずに寝息を立てていた。

液晶を見ると、舜だった。

あたしはそっと水野さんの頭を膝から下ろして電話に出た。


「はい」

「おー、かりん、どこ行ってんだよ。
大前さんが早く戻って来いって呼んでるぞー」

「はあーい、すぐ行くー」


あたしが話している間も、水野さんは熟睡しているようでピクリともしなかった。

しかたない。

あとで、戻ってきたときに起こせばいいよね。

あたしは、眠っている水野さんに毛布をかけ、一人、宴会場に戻った。