イケメン☆パーティー


「お、イケる口みたいだな。
よし、どんどん飲め!
ほら、水野も飲め!」

大前さんは機嫌よく、二人にビールを勧め始めた。


すると、しばらくこっちの様子を窺っていた、さっき舜と喋っていた同期の女子たちが近づいてきた。

「あのー、ご一緒させていただいていいですかあ?」

「おお、いいぞいいぞ!」


同期の中でも可愛い系の3人組は、ふだんはあたし達とは働くフロアが違う、コールセンターのメンバーだ。

それぞれが自己紹介して、なんだか合コンみたいになってきた。


大前さんは相当お酒に強いようで、自分もおおいに飲みながら、舜と水野さんにもどんどん飲ませ、面白おかしい話で女子を笑わせた。

女子は大前さんの話にも大爆笑でウケていたけど、イケメンの水野さんにも興味を持ったようで、やがて水野さんに質問攻撃を始めた。