イケメン☆パーティー


お互いに気まずくなって、食べるでもなく、喋るでもなく、ただテーブルを見つめて座っていた。


先に口を開いたのは、舜の方だった。

「美沙子さんと会ってたのは事実だよ。
俺さ、実はいつか起業したいってずっと思っててさ。
美沙子さんの話、すごく参考になって。
それで、あの日かりんが先に帰ったあと、メアドと携帯番号交換して、暇なとき誘ってくれって頼んだんだ」

「…………」

「でも、別に浮気とかそういうんじゃなくて、ただ、起業のノウハウみたいなの教えてもらっただけだから」

「…………」

「信じられないかもしれないけど、それは本当だから」


「……いいの」

「え?」


あたしは舜を見つめた。

「だから、舜が美沙子さんと付き合うならそれでもいいの、あたし。
さっきも言ったように、本当にあたし、それについて嫉妬とかしてないから」