よかった、間に合って。


秋山さんには、ちゃんと断ろう。

一緒には行けませんって。


よかった、ちゃんと気づけて。


あたしは原稿を両手に握り締めて、ポロポロこ涙をこぼし続けた。


今度はちゃんと、受け入れてくれるかな、秋山さん。

ううん。

受け入れてもらわなきゃ。

だって、愛してないんだもん。

しょうがないよね。


ごめんなさい、秋山さん。