「…あれだけで嬉しいんだ…」 「うわ、利乃いたんだっ」 いたんだって、と利乃は笑った。 私はその手にタオルを渡す。 「真由ちゃんは陸部のマネだから、あんぐらい普通でしょ?毎日やってよく飽きないね」 「……どうも」 喧嘩売ってんのかコイツは 買っちゃろか とは、到底利乃には言えない。 このヤンキーには うん、利乃、見た目マジこえー