先生に教室に戻る様に言われた高島君は、チャイムと同時に保健室を出た。



養護の先生はベットに氷枕をセッティングして、私から体温計をとって、見ている。



「う~ん。
38度2分かぁ。
これからまだ上がりそうね。とりあえずベットに寝てなさい。」


「はぁい。」



ノロノロとベットの上に上って横になる。

先生の用意してくれた氷枕が程よく頭を冷やしてくれて、心地がイイ。



ウトウトしてきて目を潰る。


でもさっきの高島君と女の子の絡みが、フラッシュバックしてきて目が覚める。



あの女の子も1年生だ。


確かA組の
桐谷 留衣(キリヤ ルイ)ちゃん。

背はあまり高くなくて、女の子独特の曲線が他の子よりグラマーな女の子。

それでいておっきなばっちりした瞳にプックリした唇が、もぅヤバイって男子が言ってたのを覚えてる。

性格も良いらしくて、非の打ち所がないって誰かが言ってたな。



そんな完璧な子。

元カノより強力じゃん。

むしろ、性格の良い美男美女で鼻血がでそうな位お似合い過ぎ。


想像して撃沈して

そのまま眠りに落ちた。