「お姉ちゃん」 「なに?」 鈴璃は、内面の揺れを完璧に隠して返事をした。 「風邪ひくといけないから起こしたけど、まだ肩揉みする?」 「そうね」 考える鈴璃。 「夕飯までの間、もう少しお願い」 母の手伝いにいくべきだと思ったが、誘惑に負けた。 再び弟に身を任せる鈴璃。 今度は寝ないように気をつけて、至福の時をいっぱいに味わった。