「お父さんとお母さんも心配してから、一緒に行こう」 それから、鈴璃より一歩前に出て暗闇の廊下に踏み出す。 「お姉ちゃん、暗いから気をつけてね」 義務感あふれる言葉。 今、鈴璃専用の守りとなった高志。 (……高志こそね) そう言いかけるの押さえて、鈴璃は後をついていく。 ガーーンッ!! また近くで雷が落ちる。 灯りが戻るのは、まだ先のよう。 鈴璃は、誰かの爪跡が残る高志の手を見つめ、自分の前へ前へ進んでいく背を追った。