あたし達は、 お母さんの車が去っていくのを ゆっくり見送った。 それから真っ暗な道を ゆっくりと歩いていった。 いつも兄ちゃんと 鼻を啜りながら 思いついたことをパッと話す そのときは 月や星が すごく憎かった。 すぐ沈んでしまう太陽が 大嫌いだった。