‡不思議な彼は雨男



「太陽?」

「僕は雨が降ってないとこの姿じゃいられないから、太陽を浴びたら‥…完全崩壊かな。」

「…じゃぁ今までどうやって私を見ていたの?」

「‥僕の帰る場所はどこだっけ?」

私は少し考えた。

「空?いや雲?」

「うん。僕の家は雲さ。‥というより僕が雲ともいえるけど。」

「なんかややこしいなぁ。」

レインは困惑する私を見てクスッと笑った。

「それで僕はずっと空から見える範囲で君を見ていたんだ。こうして人の形がとれるようになるまでね。」

「ずっと!?」

私今までずっとレインに見られてたのー!?


「‥?いけなかった?」

「いや!別にっ!」


‥なにか変な行動とかしてなかったらいいけど。