‡不思議な彼は雨男



ゴーンゴーン


やがて時間を知らせる鐘が鳴った。


「あっ5じになっちゃった。」

「ほら。もう家に入りなさい。」

その少女の母親らしい人物がその子を呼んだ。

だけどその少女は僕から外に出ようとしない。

「もぅ雫!!」

母親はその子の名前を呼んだ。

しずく。と呼ばれたその子は帰り際に僕に向かってこう言ったんだ。


「またあしたね!!」


少女は笑いながら手を振ってくれた。