「あ、そういえば服買ってないや!!」

「服屋はあれかな?」

レインの見つめる視線の先には私がよく行く服屋があった。

「‥よくわかったね。」

「え?だって雫よく行くでしょう?」


うーん。そういうことは何で知ってるんだろう。

聞いても答えてくれなさそうだし、いっか。


「レインにも服買ってあげようかな?いつも似たような色の服しか着てないでしょ?」

「…あぁ。こういう色しかだせなくて…。

いいよ、僕のことは気にしないで。」

…“出せない”ってなんだろう。“持ってない”っていう言葉と間違ってるのかなぁ。


「‥行くよ?レイン。」

そのときのレインの言葉の意味も理解不能だったけど、あえて私は聞かなかった。