「…?」
でも私の頭の中は疑問で一杯だった。
「じゃぁね。雫。」
「え!?なんで名前知ってんの!?」
彼はまた微笑するだけ。
そして私の家から立ち去ろうとする。
「あの…
あなたの名前は?」
私は彼の背中に呼びかけた。
彼は雨にうたれてながら少し考えてからこう言った。
「…僕かい?
そうだな、…雨男とでも呼んでくれるかな?」
自ら“雨男”と名乗った彼は、そのまま振り返らずにどこかへ消えていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…