三田は、椅子に、ドシンと腰掛ける

顧問 「どうしたんですか?
    調子、いいじゃないですか」

三田 「あの子達は、そんな、
    器用な子じゃありません。
    マグレのシュートを、
    実力と、思い込んでいます。

    今は、入っているから、いいけど
    落ち始めると、リズムが崩れます」

顧問 「へー、そんなもんですか?」

不安そうに、コートを見る顧問



港南のディフェンス

御城センターに、ボールが入る

ターンして、シュート。成功

審判の笛が鳴る

   「ファウル。カウント。

    ワンスロー」


御城のフリー・スロー。成功

御城ベンチの声が、大きくなる

佐紀が、ボールを受けて、声をかける

   「1本、行くよー」