喫茶店内。
5人、皆、マンガを読んでいる。
母 「梨沙。いつまで、読んでるの。
もう、いいんじゃない?」
梨沙 「うん。もう少し」
佐紀が、マンガを置いて、立ち上がる
佐紀 「さあ、行くよ」
梨沙 「えー、もうちょっと、待ってよ。
もう少しで、終るから」
佐紀 「そんなの、いつでも読めるでしょ。
行くよ」
母 「佐紀ちゃん、偉い! 梨沙も、
ちょっとは、見習いなさい」
不満顔の梨沙
喫茶店のドアが開く。カウベルが鳴る。
母 「いらっしゃい。あら……」
華子達が入ってくる
歩美 「何? 勉強してるのかと思ったら
漫画、読んでるの?」
里香 「しかも、全員で。
いい、チーム・ワークだね」
佐紀 「どうしたの?」
華子 「県大会、御城だってね」
佐紀 「うん」
華子 「御城のこと、何か、判った?」
雅美 「今、先生が、調べてる」
華子は、佐紀に、プリントを渡す
華子 「これ、黒田コーチが、持っていた、
御城のデータ」
梨沙 「わっ、凄ーい」
佐紀 「ありがとう」
華子 「ディフェンスから、
速攻のチームみたいね」
里香 「対策も、入ってるから」
雅美 「へぇー、凄いコーチだったんだね」
華子 「ええ。バスケットへの情熱は、
誰にも、負けなかったわね」
友理 「でも、殴ってしもた」
華子 「そうね。使い方を、
間違ってしまったのね」

