体育館、玄関

着替えた佐紀達、一列に並んで挨拶

佐紀 「ありがとうございました」

全員 「ありがとうございました」

加奈 「頑張ってね」

部員 「一生懸命、勉強して、
    ウチの大学、来てよね」

部員 「頑張ってね」


三田 「みんな、ありがとうな」

加奈 「また、いつでも、どうぞ。
    大歓迎ですから」

手を振る、部員達

佐紀達も、会釈して、体育館を後にする



帰りの電車の中

友理 「あー、合宿、楽しかったぁ」

梨沙 「おっとぉ、友理が、しんどいの前に
    楽しかったって言うなんて、
    珍しいじゃん」

雅美 「ホント、面白かったもんね」

友理 「こんな合宿なら、
    何遍やってもええわ」

里香 「私たちの合宿と比べたら、
    天国だよ」



皆で、ワイワイ、話していると、
梨沙が、思い出したように、

梨沙 「ああーっ、
    せっかくのチャンスなのに、
    ホテルと、体育館しか、
    行ってない」

華子 「ハハハ、遊びじゃないのよ」

梨沙 「でもー」

佐紀 「合宿は、そんなもんだよ」

歩美 「あんなに早く、寝てちゃあね」

梨沙 「だって、眠かったんだもん」


佐紀 「あのキャプテン、凄かったね」

華子 「ちょっと、真似、出来ないわね」

梨沙 「でも、あんなキャプテンだったら、
    サボれないじゃん」

佐紀 「もう、梨沙ぁ」

全員 「ハハハハハ」

笑い声の絶えない、楽しい会話は
駅に着くまで、続いた。