女バス「ありがとうございました」

部員達が、野村コーチの周りを離れる

三田 「よし、コーチの話を聞いて来い」

野村コーチの元へ、走って行く佐紀達

佐紀 「お願いします」

野村 「いや、べつに。君達には、
    君達のコーチがいるんだから」

全員 「お願いしまーす」

笑顔の三田

三田 「何か、言ってやってください」

頭を掻きながら、野村は、

野村 「そうか、じゃあ。
    今日は、お疲れさん。

    君達は、
    よく訓練されてると思うが、
    まだ、考え方に甘いところがある。

    この位ならいいだろうの、
    この位とは、どの位だ?

    一人が10のうち、2サボると、
    5人で10。
    すると、一人、いなくなる。

    点を取られる時というのは、
    そんな時だ。

    だから、自分に厳しく、
    もし余裕があれば、
    仲間を助けてやる、
    この姿勢を忘れないように」

皆を見回す野村。

皆、真剣に聞いている

野村 「このくらいで、いいかな?」

勘弁してくれと、言いたそうな目で、
三田を見る野村

三田 「はい、ありがとうございます」

全員 「ありがとうございましたー」


佐紀達は、三田の所に集まる。

三田 「よし、じゃあ、着替えてこい。
    ホテルへ行くぞ」

梨沙 「やったー」

嬉しそうに、更衣室へ向かう佐紀達