部活~ウチら、バスケ部~中学編    スッペシャル


男子の練習が終る。

岸本 「集合」

全員、三田の周りに集まる

岸本 「お願いします」

全員 「お願いします」

立ち上がる三田

三田 「いや、少し
    見せてもらっただけなので、
    何もいえる立場に無いのだけど。

    岸本キャプテンの話だと、
    1部を狙えるらしいとの事なので、
    ちょっと、期待してます。

    いい知らせを、待ってますので、
    頑張ってください」

岸本 「はい。ありがとうございました」

部員 「ありがとうございました」



横で聞いていた、佐紀達が

友理 「何? コーチって、凄いのん?」

佐紀 「何か、そのようね」

梨沙 「この、小奇麗なオッサンが?」

それを聞いて、
近くに立っていた男子部員が

部員 「伝説の人だよ」

佐紀 「伝説?」

部員 「三田さんが4年生の時、
    うちの大学を、20年ぶりに
    一部に引き上げたんだ。

    その後すぐ、2部に落ちて14年、
    1部の壁は、厚かった。

    だから、あの時のチームは、
    伝説になってるんだ」

佐紀 「へえー」

部員 「以前はよく、練習を、
    見に来てくれてたんだが。

    最近、来ないなと思ってたら、
    君たちを教えていたんだな」

歩美 「ちょっと、あんたのトコのコーチ、
    凄いじゃん」

佐紀 「そのようね」

里香 「知らなかったの?」

梨沙 「私らには、バスケ馬鹿の、
    オッサンじゃん」

佐紀 「しっ、聞こえるよ」

部員 「ハハハ、
    中学生は、容赦ないなあ」