三田 「ホテルには、露天風呂も
    あるそうだぞ」

梨沙 「やったー。合宿、バンザイー」

顧問 「こらっ、遊びじゃないぞ」

梨沙 「へへっ、わかってます、って」

三田 「変なことは、考えるな。
    何かあると、港北の、二の舞だぞ」

それを聞いて、目を伏せる、華子達

三田 「おっと、すまん」

歩美 「私達も、今頃、合宿していた
    はずだったんだけどね」

里香 「地獄の、夏合宿」

雅美 「へー、凄いんだ」

華子 「そこで、チームが、
    ぐっと、一つになる」

三田 「合宿は、みんなをしごくために、
    やっているんじゃない。
    みんなで、練習以外の時間も、
    共に過ごすことにある。

    同じ釜の飯を食って、
    同じ気持ちを共有して…、

    そのためには、苦しい練習は、
    有効な手段なんだ」

友理 「えー、じゃあ、しごかれんの?」

三田 「ハハハ、今度の合宿は、
    まあ、華子君たちへの、
    お礼みたいなものかな?」

微笑みながら、華子を見る三田

三田 「君達には、本当に、感謝している。
    これが無かったら、
    ろくな練習も出来ないまま、
    大会を迎えていただろう」

華子 「いえ、そんな」

雅美 「ホント、みんなのお陰だよ」

佐紀達、港南は、全員、気を付け

佐紀 「ありがとうございました」

港南 「ありがとうございました」

華子 「もう、止めてよ」

梨沙 「あっ、照れてるぅ」

華子 「もう」

全員 「ハハハハハ」

佐紀 「ようし、合宿、頑張ろー」

全員 「オー」