市民体育館、アリーナ

練習が終り、クール・ダウン

佐紀 「集合」

皆、三田の周りに、走って集まる

今日は、珍しく、顧問も一緒にいた

三田 「お前たち、今週の、
    土・日は、空いてるか?」

何事かと、顔を見合す、佐紀達

佐紀 「私たち、何もありませんけど」

華子を見る、三田

華子 「私たちも、大丈夫です」

三田 「そうか。よし、それなら、
    3年生で、合宿をやろう」

佐紀 「合宿?」

三田 「ああ、俺の大学の
    女バスチームと、合同練習だ」

梨沙 「えー、大学生?」

三田 「心配するな。向こうが、
    お前たちに、合わせてくれるから」

三田 「大学のスポーツの、凄いところは、
    一つ一つのプレーに
    命を賭けているということだ。

    お前たちも、
    一生懸命やっているとは思うが、
    大学生は、その度合いが違う。
    一瞬に賭ける集中度が違う。

    それを、体で
    感じ取ってくれたら、と思う」

佐紀 「何処で、やるんですか?」

三田 「大学の体育館だ。
    女バスの練習に、混ぜてもらう」

千奈 「土・日ということは」

三田 「ああ、1泊2日の温泉旅行
    みたいなもの、かな?」

友理 「えっ、泊まんの?」

顧問 「そうだ。
    学校の許可は、取ってある。

    後は、保護者の許可が要るから、
    これを、書いてもらってくれ」

顧問は、皆に、プリントを渡す