放課後。

市民体育館へ向かう、バスの中

空席の目立つ車内だが、
ジャージ姿の佐紀達は、立っている

佐紀が、ボタンを押し、

佐紀 「さっ、降りるよ」

雅美 「佐紀、違うよ。
    体育館は、もう1つ、先だよ」

千奈 「あっ、佐紀、間違えたー」

佐紀 「ううん。
    ここから、体育館まで、走るの」

友理 「えーー。ええやん、そんなの」

佐紀 「アップの時間、減らせば、
    それだけ、多く、
    バスケット、出来るでしょ」

梨沙 「さすがぁ」

雅美 「だよね。

    港北のヤツらに、
    私達のヤル気を、
    見せてやらなくちゃ」

友理 「もうー。佐紀の、鬼っ」

恨めしそうに、佐紀を見る、友理