三田 「よし、わかった。じゃあ、
    君たちに、甘えさせてもらおうか」

嬉しそうに、顔を見合す、佐紀達

華子 「週3回しか、
    取れませんでしたけど」

三田 「いや、十分、十分。リングが
    使えるだけでも、ありがたいよ。

    じゃあ、一緒に、やろう」

華子 「ありがとうございます」

三田 「それは、こっちのセリフだよ。
    願っても無いことだからな」

梨沙 「やったー。リングが、使えるぞー」

佐紀 「ありがとう」

里香 「一緒にやろうね」

みんな、華子達の手を取り、飛び跳ねる

想像以上の喜びに、戸惑う華子達



グラウンドのコートを見て

歩美 「凄いじゃん。
    リングも無い所で、練習なんて」

佐紀 「あるよ。リング」

佐紀は、上方を指差す

佐紀が指差す方を見る、華子達

その先には、イラストの描かれた旗が、
風になびいていた



里香 「じゃあ、今度の練習日、
    体育館で、待ってるからね」

華子 「行きましょうか」

華子達が、帰って行く

佐紀達が、一列に並んで

佐紀 「ありがとうございました」

全員 「ありがとうございました」

前を向いたまま、軽く手を振り、
帰って行く華子