日曜日、午後。

コンビニに、雅美と千奈がいる

そこへ、港北の、歩美と里香が入ってくる

里香 「あっ、あんたら、港南の…」

雅美 「こんにちはー」

歩美 「こんなトコで、何してんの。
    練習は?」

千奈 「今日は、午前」

里香 「午後は?」

雅美 「無いよ」

歩美 「ダメじゃん。私ら、休みの日は、
    一日中、練習してたよ」

千奈 「コーチの、方針だもん」

里香 「ちゃんと、
    練習、してるんだろうね」

雅美 「そりゃ、練習時間は、厳しいよ」

千奈 「休んでる暇なんて、無いもん」

歩美 「あったりまえじゃん。
    それが、バスケットだもん」

雅美 「でも、毎日は、出来ないんだ」

里香 「何で?」

雅美 「体育館は、週2回だし、
    それも、バレー部と一緒だから、
    いつも、ハーフ・コートなんだ」

歩美 「週2回って、土・日だけって事?」

千奈 「土・日のどちらかは、オールが
    使えるんだけど、後は、ハーフ。

    それと、普通の日が、1回」

歩美 「あらあら、可哀想に」

千奈 「キャプテンが、バレー部に、
    譲っちゃったんだ」

里香 「弱いキャプテンだね」

カチンと来る千奈

千奈 「そんなことないよ、佐紀は。
    いろいろ、考えてんだよ」