次の日、職員室

佐紀達5人、顧問の前に並んでいる。

佐紀 「私達、県大会に、行きます」

顧問 「おお、そうか。
    じゃあ、連盟に連絡しておくから。
    頑張れよ」

5人 「はいっ」



職員室から出てくる5人

梨沙 「やったー」

佐紀 「県大会かぁ」

友理 「頑張らんと、な」

雅美 「ねえ、何処で、練習するの?」

梨沙 「何処って。体育館じゃん」

佐紀 「あっ」

友理 「どないしたのん」

佐紀 「今、ウチ、体育館、使ってない」

雅美 「そうだよ。今、基礎練だから、
    外で、やってんだよ」

友理 「懐かしいなあ、あの基礎練」

梨沙 「友理、いつも、遅れてたじゃん」

友理 「だって、しんどいんだもん」

雅美 「…って、懐かしがってる
    場合じゃないよ。
    佐紀、どうすんのよ」

佐紀 「えっ、私?」

梨沙 「佐紀、キャプテンじゃん」

佐紀 「それは、あの時までで……」

友理 「また、ウチら、やるんやから、
    佐紀がキャプテンやで」

雅美 「そうだよ。キャプテン」

千奈 「キャプテン」

佐紀 「うーん、……わかった。
    じゃあ、先生に、聞いてみる」

渋々、職員室に戻る、佐紀