里香 「いやあ、いい試合、
    見せてもらったよ。
    ダメなチームと、
    素晴らしいチーム。

    とても、同じチームとは、
    思えないよね。
    結構、面白かったよ」

歩美 「200点取られたチームと、
    1点差のチーム」

佐紀 「もう、それは、言わないでって」

笑顔の、港北。

港南にも、笑顔が戻る

歩美 「負けたら、泣くかと思ってたけど」

雅美 「悔しさを、流したくないから」

友理 「泣いて、終りには、
    しとうないねん」

華子 「あなた達のおかげで、
    試合に勝つことが全てじゃないと
    わかったのよ」

歩美 「あんた達との練習、楽しかったよ」

里香 「みんなと一緒に出来ただけでも、
    よかったよ」

佐紀 「そんな、優しい事、言わないで」

歩美 「おっ、泣くかぁ?」

佐紀 「いやっ、泣かない」

華子 「これで、心置きなく、
    引退できるわね」

里香 「あしたからは、受験生」

梨沙 「あっ、そうだ。忘れてたー。
    ああー」

頭を抱える梨沙。皆、大笑い



佐紀 「私、高校行っても、
    バスケット、やるから」

歩美 「あったりまえじゃん。
    こんなんで、終りたくないよ」

里香 「今度は、優勝、するんだから」

友理 「この悔しさは、高校へ持ち越しや」

華子 「じゃあ、今度は、
    高校で会いましょうね。
    それじゃあ、行きましょうか」


立ち去る華子達

佐紀 「ありがとー」

友理 「待ってんでー」

梨沙も、声をかけようとするが

梨沙 「………別に、言うこと、無いや」

前を向いたまま、手を振り行く、華子