思い足取りで、佐紀達が、
アリーナから出てくる

ロビーの隅に、三田を中心に集まる

三田 「よーし、みんな、よくやった。
    結果は、残念だったけど、
    最後は、港南のバスケットが
    出来たと思う。

    どうだ、佐紀」

佐紀 「はい、でも、少し、悔しいです」

梨沙 「私も」

雅美 「私も、悔しいです。
    でも、満足も、しています」

千奈 「私も」

友理 「私も」

三田 「これで、バスケットが、
    終ったわけではない。
    やろうと思えば、
    まだ、いくらでも出来る。

    悔しさは、次のステップへの
    エネルギーだ。

    みんなは、まだ、バスケットの
    入口に、立っているに過ぎない。

    だから、これからも、
    この素晴らしいスポーツを、
    続けていって欲しいと思う」

向うに居る、華子達を見て

三田 「さあ、最後まで諦めずに
    見てくれた、お前たちのファンに、
    お礼を言ってこい」

佐紀 「はい。ありがとうございました」

全員 「ありがとうございました」

一礼して、
華子たちの所へ、走って行く佐紀達