キーンコーンカーンコーン―…… 私の耳には小さなチャイムの音が聞こえた。 それと同時に先生の話も終わった…… 「始まりのチャイムだし…戻る?」 「………」 あまりの事に頭が回らない……… 声が出ない… 私……………… 思い出した。 陽君の事…… なんで忘れてたんだろう…… 私が小学校4年生の時だ… 桐谷陽…… いつも私の家に来てた人…… 温かい笑顔の人……… 私が……… 大好きだった人………