先にこういうと好感度落ちてしまいそうだけれど、学校は好きじゃない。

別に嫌いでもない。

只そこにあるどうでもいい存在の一つでしかなく、害がなければそれでいい。

うん、どーでもいい。

傘をオヤジさんから借りてきたけれど、足元がはねっ返りの雨で濡れる。

登校する生徒の群れを後ろから追いかける。

事実が知りたい。

知ってどうする?

オトはこんなコトを望まないだろうが、僕は知りたいと望むのだ。

高校3年生といったら、大学受験を控えた大切な時期を迎えた、大人と子供の境目にいる大人だと思う。

ふと気がつくとチャイムの音が近くから聞こえた。

遠めに校舎が見えた。