俺はそれを手にとったまま…何も考えられなかった。 まさか…真琴に限ってそんな馬鹿なことなんて…頭の片隅にもなかったし… その上…それほどのお金が必要だとは思ってもいないし… ーー何で ーー何のために ーーいつから… ーー真琴は…Hの経験は… 頭の中はだらけで…理由も動機も目的も…何一つ解らなかった。 その真琴の名刺を手にしたまま…茫然となっていると…階段を真琴がのぼってくる音で自分に返った。