すき、好き、もっとスキ。




そう頭では思ってるはずやのに。


俺、何しとんねん。


人のまばらな車内で、見つけた梢の後姿。


そこでようやく落ち着いた俺。


肩でしていた息を整えると、
めちゃくちゃ大きな溜息をひとつ吐いて。


窓を見つめる梢の隣にドカッと座った。