「で、聞いてるの? 大石さん!」 「……へ? あ、はい!」 突然耳に入って来た声に、 背筋と指先をピーンと伸ばし 加山さんの方へと勢いよく向いた。 「はぁ……。あなたは、もう」 呆れた声を出す、加山さんに苦笑いを浮かべる。 「えへ。……で、どうしたんですか?」 「だからね。一泊二日の勤務ですよ、って言ってるの」 へ? 一泊二日? えええ!? い、一泊二日!? ってことは!!!