そうそう。
茜さん、大丈夫かな。
「光さん、茜さん大丈夫でしょうか?私、席を変わった方が良いかな。」
「大丈夫ちゃうかな。茜ちゃん、男慣れしてそうやし。」
そんな事ないけど、そう見えるのかな。
どちらかと言うと、茜さんの服の系統は、お嬢さん系やと思う。
今日だって、初夏らしい薄い黄色のワンピに、白いショートパーカ。靴は白いウエッジサンダル。
「茜さんは、見た目ほど男慣れしてないんですよ。」
「見た目と言うか…、雰囲気がアネゴ系やなって思って。」
「それは、そうですけど。」
「うん。だから大丈夫ちゃうかな。それよりも、早く食べないと、もうキャビンアテンダントさん片付けてるよ。」
「え?あ!ほんまや!」
周囲を見渡すと、殆どの人が食べ終えて、片付けられている。
「もう40分くらいで韓国着くから大丈夫。」
そう励まされ(?)心配しながらも私は残りの機内食に専念した。

