困っていると、勇輝さんは腕を解いて、窓の方へと歩いて行った。 私はその様子を、目で追い掛けた。 よく見ると、勇輝さんの耳が赤くなっている。 たぶん、私の顔も真っ赤だと思う。 勇輝さん、照れてるの? 照れた顔を見られたくないのか、恥ずかしいのか、よく分からないけど、勇輝さんは窓を開け、空を眺めた。 そして、勇輝さんらしからぬ言葉を口にした。