そんなにキツく絞められてないから、苦しくはない。 …それより、耳に勇輝さんの息がかかってて、緊張する。 勇輝さん、何か言おうとしてる? 「ネックレス…もらうよな?」 甘く、擦れた声。 返事をしないと。でも上手く声が出ない。 代わりに心臓が、口から飛び出しそう。 しかたなく、私は《Yes》の合図として、頷こうとする。 が、完璧に技が決まっているのか、上下にすら動かない…。 えー、どうしたら…。