なんでやねん!



そんなにキツく絞められてないから、苦しくはない。


…それより、耳に勇輝さんの息がかかってて、緊張する。


勇輝さん、何か言おうとしてる?


「ネックレス…もらうよな?」


甘く、擦れた声。


返事をしないと。でも上手く声が出ない。


代わりに心臓が、口から飛び出しそう。


しかたなく、私は《Yes》の合図として、頷こうとする。


が、完璧に技が決まっているのか、上下にすら動かない…。


えー、どうしたら…。