チャラ…
小さく、金属の擦れる音がする。
そして、細く光る物が私の首にかけられた。
これって…。
「勇輝さん、これ…。」
私が、韓国で買おうとしていたネックレス。
シルバーのチェーンの先に、小さく華奢な三日月が付いている。
「1日早いけど、誕生日プレゼントや。」
うそ…。じゃぁこのケーキは、バースディケーキ?
あまりの感激で、後ろを振り向こうとする私に、勇輝さんは あろう事かヘッドロックをかけてきた。
(※ヘッドロック=相手の頭を、自分の腕で包み込んで、絞め上げる技。)
首が固定されて、動けない。
な、何をされるんやろ。

