待ち合わせをして向かったのは、イタリアンのお店。 ちょっと高そう。 「ここは、仕事で良く使わせてもらう店やねん。」 「いいお店ですね。」 店内は静かで落ち着いた雰囲気。 女性客と、カップルが多いかな。 ヴ〜ヴ〜 光さんの携帯が震えた。 携帯を取ると、あわてて店の出入口に向かって行った。 「はい。あ、迎えに行きます。そこにいて下さい。」 光さんは、そのまま外に出て行ってしまった。