そして、俺は沢末さんと共に病院を後にし、自宅へ帰ろうとしていた。 その最中に、俺は、とあるお店のガラスケースの向こう側に目をやった。 そこには、"ホワイトデー"という文字。 そういえば、近々ホワイトデーがやってくる… いつもはお返しが面倒くさくて、編集部の人達に任せっきりなのだが、俺はふと喜美が頭に浮かんだ。 喜美は良き友だ… そう思い、沢末さんに"ここで待ってて。"と、それだけを告げ、一人お店の中に入り、喜美へのお返しを買った。 .