その時… 「恵、まだ?」 たっくんが誰かに声をかけた。 やだよ… 「聞いてないっすか?最近、休んでるんですよ。」 たっくんの顔… 険しくなる。 それは、怒りじゃなく… 心配の顔。 携帯を取り出したたっくんは、私の視線にも気付かないくらい必死で・・・ 慣れた手つきで・・・ 電話をかける・・・ 恵さんに・・・ 蛇口から流れる水をただ・・・じっと 見てた。 瞬きを忘れるくらいに、たっくんの声だけを 聞き取ろうとしてた。