今までのたっくんとの事が、思い出されて…

そして、そんな辛い日々を支えてくれた大事な友達や家族。



元気のない私にいつも優しく接してくれたお母さん。


生意気な私にお土産を買ってきてくれたお父さん。

機嫌悪くて、お父さんによく当たってた。


面白くもないダジャレを言うお父さんに、『ばっかじゃない?』なんてヒドイ事を言ったっけ。


だけど、懲りずに毎日私を笑わせようとしてくれた。


まあちゃんも、何気にたっくんの話題を出してくれたね。

そして、男ってそんなもんだよ…なんて言ってたね。

自分も彼氏とよくケンカするし、別れようって言うんだぁって…



私が今、こんなに満たされた気持ちでいられるのは…

たくさんの愛のおかげなんだ…



月の光を浴びるストラップが、夜風に揺れて

私の涙で更にキラキラと輝いた。




こっそりまあちゃんの部屋のドアを開けると

さっきまで大笑いしていたまあちゃんは、小さな子供のように眠ってた。



携帯を手に持ちながら電気もつけたまま…


昔とおんなじ、ちょっと口を開けて眠ってる。




お腹にタオルケットをかけて、クーラーを1時間タイマーにセットした。


そして、さらさらの髪を撫でで


「まあちゃんありがと…大好きだよ」


そう言って、明かりを消した。