【卓弥】



半分冗談で、女風呂を覗こうって話になった。


もちろん、本当に覗かれると困る。



ゆかりの裸は俺だけのものだから…



まぁ、先生は直にしか興味ないだろうけど…





「お前は、俺の生徒じゃなかったよなぁ…それなのに、誰よりも俺は世話してる…」


先生はお湯を頭にかけたせいで、髪型が乱れてて…


直に見せてやりてぇ…って思うくらい、セクシーだった。


「俺も、先生って呼んでるけど、先生の授業受けたことないんだなぁ」


受けてみたかった。


先生のホームルームは最高だってゆかりから話を聞いてた。



どんな話すんだろぉ?



エロトークとか…





「一生、お前の先生でいるからぁ… お前は俺以外に面倒見れねぇからな。」


俺、ちょっとウルっと来ちゃって…



涙を隠す為に、

女風呂を覗く為に壁に向かった。


壁に足をかけながら…



涙が出た。





こんないい先生に


出逢えた俺は


マジで幸せだ…





ドン…!!



いってぇ。




「やっぱ、ダメだったかぁ?」


先生が足を打った俺の肩を叩きながら笑う。




…先生の裸、かっこよすぎなんですけど…





腹筋割れてるし…


逆三角形の体で…



ここだけの話…



デカイし…!!!




俺、全てにおいて負けてんなぁ…






その時、夜空に響く天使の声が聞こえた。





「たっく~~~~ん!」


「せんせ~~~!」




俺と先生は、鼻先を触りながら照れた。




へへへ…って笑った。